 
		整骨絵巻からみる青洲の整骨・繃帯術
						- その3 -
青洲は乳がん手術で全国的に有名になりましたが、勿論それ以外の手術も〈青洲逍遥第3回〉でご紹介した患者絵巻に見られるように、たくさん手掛けています。
また患者絵巻以外に整骨・繃帯術の絵巻もあります。
今回はこの絵巻を紐解き、青洲流整骨術を解説していきます。
使用する底本は本家所蔵の整骨・巻木綿絵巻(資料A=以下Aと称す)と、
その解説本と言える京都大学所蔵本(資料B=以下Bと称す)です。
Aは中国由来のものと考えられるが、図のみで文章説明はない。
Bは図をAから採り、文章説明を独自に加えたもので、一歩進めたものである。
更にBの内容は次の通り❶~❻の6点の資料を1冊に纏めたものである。
 ❶-1整骨法大意
 ❶-2青洲華岡先生整骨法図説
 ❷  青洲先生活術図説
 ❸  青洲華岡先生産科図説
 ❹  東都原澤文中翁整骨法図説(原澤文中は文化11年2月25日入門の青洲門人)
 ❺  青洲先生巻木綿之図
 ❻-1整骨要訣凡例
 ❻-2杏蔭斎整骨要訣
第22回に引き続き、今回は❺を解説していきます。
A

B


A

B


A

B


A

B


A

B


A

B


A

B


A

B


(文責 華岡青洲文献保存会代表幹事 髙島秀典)