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弁膜症の外科治療

心臓の弁が異常をきたし、心不全が進行しつつある患者さんには、弁の機能を正常化し心不全の進行を抑える必要があります。

心臓には大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁の4つの弁があります。心臓血管外科ではそれぞれの弁の性状に応じて、ご自身の弁を温存した弁形成術もしくは人工弁に取り換える弁置換術を選択しています。

患者さんの病状に応じて最適な治療を選択します弁形成術

閉鎖不全症でご自身の弁を温存できる場合は形成術を中心に選択しています。


腱索断裂による僧帽弁閉鎖不全症の例

僧帽弁形成術の例

大動脈弁形成術の例

大動脈弁閉鎖不全症でもご自分の弁を温存する方法を選択する場合があります。

弁形成術の工夫

当科の松居らが開発した方法(Annals of Thoracic Surgery 2011; 92: 1132-4 左図)をもとに作成された僧帽弁形成術(人工腱索再建術)用のデバイス(コーダライザー®住友ベークライト 右図)。再現性の高い僧帽弁形成術を目指して工夫を重ねています。

弁置換術

大動脈弁狭窄症、僧帽弁狭窄症など弁の変性が強い場合は、ご自身の弁を人工弁に取り換える置換術を選択しています。

  連合弁膜症の例     狭窄症になった大動脈弁 各弁尖が硬化し動きが悪くなる

ご自分の弁を人工弁に取り換える場合は主に機械弁、生体弁のいずれかを選択します。
それぞれの特徴がありますので、患者さんのご年齢や合併症などを考えて、1人ひとりに最適な治療方法を相談させて頂きます。

人工弁の例:一般的に機械弁は耐久性に優れますが、抗凝固剤(ワーファリン)の内服が生涯必要です。生体弁は特別な内服は不要になりますが、耐久性が機械弁より劣ります。

機能性僧帽弁閉鎖不全症に対する外科治療

当科では機能性僧帽弁閉鎖不全症(虚血性心筋症や拡張型心筋症などにともなう僧帽弁閉鎖不全症)に対する外科治療に積極的に取り組んで参りました。近年、当科の松居らにより弁置換術に僧帽弁複合体再建法を組み合わせたPMTA(Papillary Muscle Tugging Approximation)法を報告いたしました(Matsui et al. Annals of Thoracic Surgery 2019; 107: e 427-9)。今後とも機能性僧帽弁閉鎖不全症の治療、特に年齢などの理由から心移植適応が難しい患者さんの治療にも積極的に取り組んで参ります。


拡張型心筋症の例 左心室の拡張が僧帽弁閉鎖不全症の原因となる

拡張型心筋症に対する僧帽弁複合体再建(PMTA法)の部分図

図は許可を受けたうえで転載しております。
著書名;インフォームドコンセントのための心臓・血管アトラス
著者;山科章、荻野均/出版社:トーアエイヨー

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