高度医療機器のご紹介
Medical Equipment
心臓外科手術では、心臓を切開するなど心臓内部や大動脈などの手術を行います。症例によっては心臓が拍動していたり心臓内に血液がある状態だと手術が困難であり、その為一時的に心臓を止めて手術を行わなければなりません。手術中の心臓を止めている間、人工心肺装置は、酸素を十分に含んだ血液を全身に送り出す心臓と肺の機能を代用する医療機器です。
人工心肺装置:メラ人工心肺装置HASⅢ(泉工医科工業株式会社)
当院ではMade in Japanの最新型人工心肺装置を採用しております。医師の指示の下、臨床工学技士が操作し心臓手術をサポートしています。採用している最新型人工心肺装置は、Jasect(日本体外循環技術医学会)の安全装置設置基準(第6版)に準拠することはもとより、更により安全・安心して人工心肺操作を出来るよう自動制御機構も付加されており、停電時などの緊急事態のバックアップ機構も十分装備されています。1950年代より人工心肺下での心臓外科手術が世界や日本国内でも始まり半世紀以上が経過しております。現在進行形として、人工心肺装置は心臓外科手術が日々安全で確実に行われるようサポートしている重要な医療機器の1つです。
人工心肺装置:APS1(テルモ株式会社)
APS1は米国人工心肺装置の歴史あるSarnsブランドを受け継ぐ装置です。CCMと呼ばれる中央の大型タッチパネルで患者の方の情報を一元管理しつつ、同時に操作も行えるため、刻々と変わる患者の方の状況をいち早く把握し、適切に対処できる点が特長です。
また各ポンプのレイアウトも自由に変更可能で、各病院、各手術室の状況やニーズに合わせ適切なレイアウトが構成できます。安全性においてもIEC3rd対応にて、電気・電子機器における国際規格に準拠しております。更にバッテリーも無停電バックアップで最低1時間の稼働を可能としており、万が一の緊急事態を想定した設計となっております。