お知らせ
パルスフィールドアブレーションの開始
2024.12.03
当院では、心房細動の治療において高周波によるアブレーション、もしくは 冷凍バルーンアブレーション(クライオアブレーション)のいずれかを患者様に適した治療方法を選択し、治療を行って参りました。今回、2024年9月より日本国内で使用開始可能となった、パルスフィールドアブレーションを当院でも導入いたしました。
パルスフィールドアブレーションを行う最大のメリットは、従来のアブレーション方法で問題視されてきた合併症を軽減できることです。今までは、カテーテルアブレーション後に食道関連の有害事象や肺静脈狭窄、横隔神経損傷になることが低い確率でありました。今回新たに導入されたパルスフィールドアブレーションは、カテーテルの電極間にパルス状の電圧をかけることでパルスフィールドを形成し、心筋組織のみ細胞死させる方法です。心筋組織のみに影響を与えるため、食道や横隔神経などに影響を与えることなく治療が可能となります。
今後は、パルスフィールドアブレーションを含めた複数の治療方法で、患者様にとってより安心・安全な治療を提供していきます。