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検査・診断・治療について
Treatment

下肢静脈瘤の日帰り治療

当院は下肢静脈瘤のエコー診断、血管内高周波焼灼治療、外科的手術による日帰り治療を行っています。

下肢静脈瘤とはどのような病気でしょうか?

静脈は心臓に向かって血液が帰っていく道です。通常は一方通行で、逆流しないようにところどころに弁というドアがついています。この弁が壊れてしまい、静脈血流が逆流しているのが静脈瘤という病態です。重力の関係で静脈の血液は体の足側に集まり、圧力で静脈がどんどん膨らんでいきます。血液が心臓に帰っていくという静脈の機能が損なわれるためにいろいろな症状が出ます。

下肢静脈瘤はどのような症状でしょうか?

足のむくみ、だるさ、ほてり夜間の足のつり、痛み、色素沈着(くるぶし付近の茶色っぽい変色)、湿疹、潰瘍(皮膚がジュクジュクする)などの症状があります。まれに静脈瘤の中に血の塊ができて、痛みが出ることがあります(血栓性静脈炎)。

下肢静脈瘤の重症度別分類

(一般的にはC1は硬化療法、C2-6は手術による治療が選択できます)

下肢静脈瘤はどのような検査で調べますか?

下肢静脈瘤の治療を正しく行うには、詳しく症状をお聞きし、超音波(エコー検査)で詳しい検査をします。超音波検査は痛くない検査です。体への負担がなく痛みがないため繰り返し行うことができ、血液の流れを見ることで逆流する時間なども測定することができます。欠点としては専門性の高いエコー検査技師や医師が必要であることです。当院では十分に詳細な検査をする体制を整えております。

その足の症状は静脈瘤からきていますか?

一見すると下肢静脈瘤を疑う症状であっても、よくよく症状を聞き、検査を行うと静脈瘤からくる症状ではないことがあります。このような方には静脈瘤の治療をしても足の症状がすっきりよくならない場合があります。症状や検査から診断が悩ましい場合は、ストッキングをはいて一か月くらい様子を見て頂きます。ストッキング着用で症状が改善してくれば、下肢静脈瘤が原因である可能性が高くなります。

弾性ストッキングの種類

ご希望を含めて、最適な治療方法を相談させて頂きます。

静脈瘤は良性疾患であり、放置しても生命に直結する合併症がおこることはほぼありません。非常にまれに出血する場合がありますが、静脈は圧がとても低く、圧迫するとほとんどの場合は血が止まります。外見が気になる、症状があって辛い、足に色素沈着や潰瘍があるなどの場合に治療をお勧めしています。検査の結果、治療が必要なときは治療法についてご説明させて頂き、希望された場合は最善の治療を行うように努力します。当院の治療の基本となっている血管内高周波焼灼治療(下肢静脈瘤内塞栓術、血管内高周波焼灼治療)は保険治療となっています。また静脈瘤を効果的に治療するために、静脈瘤切除や硬化療法などの補助治療も相談させて頂きます。静脈瘤の治療は日帰り治療を基本としていますが、遠方の方は入院もご相談させて頂くことができます。

おわりに

下肢静脈瘤はたくさんの人がもっておられるご病気ですが、なかなか治療している施設がありません。当院では地域の方々に常に最適な医療を提供し、少ない侵襲で最大の効果を得られる治療を提供します。

下肢静脈瘤治療紹介パンフレット(PDF)はこちら

当院で担当する医師

心臓血管外科
医長

関 達也
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※静脈瘤の専門外来は(平日午前)  月曜日・木曜日
          (平日午後)  月曜日~金曜日

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