検査・診断・治療について
Treatment
ロータブレーター治療について
心臓を養う冠状動脈の狭窄病変の中でも、石灰のように硬くなってしまった病変は、通常のカテーテル治療で使用するバルーンやステントで病変を広げることができず、十分な治療効果を得ることができない場合があります。十分な血管の広がりを得られないままステント治療を行うと再び狭くなってしまう可能性が高くなってしまいます。
そのような場合にRotablator(ロータブレーター)という治療を行うことがあります。
ロータブレーターとは経皮的冠動脈形成術の一つであり、ドリルのようなものの先端に小さなダイアモンドが埋め込まれています。このドリルを高速回転させることで、硬くなってしまった病変を削ることができる治療法です。
硬くなってしまった病変部を先に削ることでバルーンやステントの広がりを良くすることが可能になります。
この治療は通常のカテーテル治療と比べ難易度も高くなるため、どの施設でもできるわけではなく、厚生労働省の定めた基準を満たす施設のみ行うことができる治療で、当院は2020年1月より許可されています。